2011年1月29日土曜日

T2 Movie selection vol.128

カスパー・ハウザーの謎

監督:ヴェルナー・ヘルツォーク
出演:ブルーノ・S, ヴァルター・ラーデンガスト

北斗の拳に出てくるボスキャラの後日談かと、
心臓が右にありそうな人のお話かと、
名前をみてそんなイメージを
思い浮かべました。

何の因果か知らないが、
生まれてからずっと牢獄に閉じ込められていた
カスパー・ハウザーが一般社会に出てからの
お話。
井の中の蛙が実際に大海にでたら、
こうなるんでしょうね。

なんで閉じ込められていたのか?
なんで外に出しちゃったのか?
その辺が全く明らかにされないので、
序盤は、カスパーハウザーを捕らえるカメラが、
とても人間を捉えているようには見えず、
まるで昆虫とか爬虫類を観察しているかのような
視点でした。

状況説明がない事で、
興味をそそられるモノにはなっている。

”涙を流す”という行為一つで

人間社会に適応していく成長過程を表現できるカスパー役の
ブルーノ・Sの演技は、白眉。 

最後までカスパーの正体は???のまま。
ま、それを伝えたいわけではないってのは
最後を見るとよく解る。
だけど、最後を観ると
人間の残酷さもよく解る。

P.S
この監督の作品『小人の饗宴』に出てくる
小人さんも出てくるので
そちらも要チェックです~。






0 件のコメント:

コメントを投稿