2012年3月22日木曜日

イメージフォーラムで初鑑賞。


先日、制作物の納品を無事に終えたので
その足で映画を観に行ってきました。
こういう時の作品鑑賞はホント癒されますな。

これで3ヶ月連続で劇場で映画を見ている。
今年は慌ただしいけど去年より沢山劇場に行かれている。

今回はイメージフォーラムで公開中の『ニーチェの馬』を観てきた。
初めて行く映画館なのもあってどんな劇場なのかも楽しみであったり。

冒頭、ニーチェが発狂した日の出来事のモノローグから、
フェードインして馬車が走るシーンが始る。
『戦火の馬』のように軽やかに走るのと比べると
対極かってくらい辛そうに走る馬。

暴風吹き荒れる人里離れた家で暮らす父娘の6日間の話なんだけど、
街と人里離れた家を結ぶ交通機関である「馬」が走る事を辞めてしまう所から、
徐々に物語が展開していく。

タル・ベーラ監督の過去の作品、
『ヴェルクマイスターハーモニー』や『倫敦から来た男』の時と同じく、
撮り方や構成も長回し&淡々とって感じで展開していく。
台詞が少ない&登場人物も少ないという極限まで削ぎ落とされた映像は、
シンプルの一言に尽きました。

タル・ベーラ作品のファンってミニマルテクノ好きな人とか多そうだね。
あれも音数少ないし、展開もじっくり聴いてないと見逃しちゃうし。

ストーリー展開が目まぐるしくはないので、
丹念に描かれたシーンをゆっくりと観る事が出来ました。
情報が多過ぎて消化不良の作品に比べると難しそうな内容の割に理解度も高かったです。
なんせ結末まで何となく読めるしね。
最後の描き方が少しの希望を感じました。
説教臭くなくて。

劇場には評論家みたいな人が多いかと思ったけど、
そうでもなく、年配のご夫婦や若いカップルも来てましたね。
ハリウッド映画の様にテンポよく見せる映画に飽きた人、
おススメですよ。
映像を堪能出来ますから。

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