2013年12月26日木曜日

罪と罰の映画

『かぐや姫の物語』を観てきました。

予告編を観てウルッときちゃう歌声に興味をそそられてましたが、
内容はそんなセンチな作品ではなく、
これでもかと運命に翻弄されるかぐや姫を描写する、
シビアな作品だった。

日本人なら殆どの人が知っているであろう「竹取物語」における、
かぐや姫の罪と罰って何?ってのが作品のテーマなんだけど、
転じて我々のコトにも置き換えられるというのが、
身につまされる様な想いになるというか。。

そんなこんなも膨大な時間とお金とエネルギーを費やした
水彩画タッチのアニメーション表現なくしては、
なし得なかったというのが誰が観ても解るというのが凄い。
どの人もビジュアルが凄いってのは納得するよね。

日本最古のお話というコトで当時のしきたり(お歯黒や求婚のシーン等)の描写も出てくるのに、
そこに描かれているモノは、現代社会でも通じる様な普遍的な内容だったし、
そして、割と女性的目線から語られている事が多かったね。
ラストの問答無用な感じも現実に置き換えると
その通りだよねと思えてしまうというか。
とにかく、画の凄さ同様に納得させられてしまう、
作品の世界観の力強さがありました。

カラッと楽しい作品もアリだけど、
深く考えさせられる作品もなかなかありません。
劇場では泣いている人が結構多かった。

ご興味ある方、是非是非観に行ってみて下さい。
かなりおススメです。

詳細はこちら。
http://kaguyahime-monogatari.jp

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