2014年8月9日土曜日

この企画を撮るなら一人二役しかないよね。

映画祭に出席する為に来ている韓国ソウルからのBlog。

渡航前でしたが映画『複製された男』を観てきました。
監督はカナダ人のドゥニ・ヴィルヌーヴ。
10年以上前に「捌かれる前のまな板の上のアンコウが語り部」という
ヘンテコな映画『渦』を観て衝撃と笑劇を受けたのを覚えている。
(結構、シリアスな話だったと思うんだけどね。)
「アレは一体どうやって撮ったんだろうか?」と
ふと物思いに耽ったりします(笑)

お話は大学教授をしている男が暇つぶしに観た映画に
自分とそっくりの男が出演していて、
男に会いにいったコトから起こるサスペンス劇。

特に説明的描写はないけど、
蜘蛛が随所にモチーフとして使われてて、
それが作品全体の方向性を感じさせる作品だった。
そっくりさんなだけに大学教授が役者の事務所に行っても
間違われるという小ネタもあったりと、
見方によっちゃコメディとしても見れるかもしれない。
音楽もエスニックな感じがあって画の質感とよく合ってたね。

主役はジェイク・ギレンホール。
性格が大きく違っているので同じ画面内に並んで立っていると
片方は監督のアイデア、もう片方は役者のアイデアみたいな感じで
演じ分けの差がよく反映されている気がした。
共演の女優(どちらも奥さん役)のメラニー・ロランとサラ・ガドン。
そっくりさんが好きになる女性も同じくそっくりさん。。。
かと思いきやそこは違うんだね。
(まぁ、それやっちゃうと相当解り辛い作品になっちゃうしね。)

日本だと、そっくりさんってTVとかで紹介されたり
モノマネなんかがポピュラーだから、
似ているってだけでその人に会いにいったりするってあまりないけど、
これがお国柄なんですかね?
それとも原作のジョゼ・サラマーゴさんがポルトガル語圏の人だから、
ポルトガルの影響?
それか、瓜二つならドッペルゲンガーって手もあるか。

日本人の感覚だとこういうコトにはならないだろうと思いながら、
どういう内容にせよ瓜二つモノ(というジャンルはないのだけど)は
造る側も演じる側も楽しそうな気がした。

ラストも注目です。

ご興味ある方は是非。
詳細はこちら。
http://fukusei-movie.com

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