2015年8月6日木曜日

instagram的画面サイズで繰り広げられる窮屈さを感じさせる映画。

諸々一段落したのでYEBIS GARDEN CINEMAにて
『Mommy』を観てきました。久しぶりのグザビエ・ドラン。
いやー、面白かったですねー。

ドラン監督が過去にも取り上げたモチーフ"母親と息子の関係"を
この作品で再び描いている。

とはいえ、
毎回、新しい事にチャレンジしている所がクリエイティビティを刺激されると言うか。
instagramの様な1:1の画面サイズで展開される、
チョイ悪ママ"ダイアン"と多動性障害の息子"スティーブ"との日常。
画面なのか、ドラマなのか。凄く窮屈な2人。
そのサイズである事の意味が体感出来るのも良かったです。

役者陣も良かったな。
「私はロランス」に出ていたスザンヌ・クレマンが
自律神経失調症で言葉を上手く話せなくなってしまった元教師カレラを演じていて、
スティーブとコミュニケーションを取る前と後とで、
言葉が上手く話せる様になっていったり戻ってしまったりする様子で、
彼女に取ってのスティーブの存在の大きさを表現していたりと、
細かい演技が秀逸でした。
スザンヌ・クレマンって役によって可愛くなったりオバさん臭くなったり、
ホント上手だよねー。

音楽のセレクトが若干俗っぽい感じもしたけど、
あの人のメロドラマ特有のラストの切なさは健在で、
今回も映画を観たなと満足して劇場を後にしたのでした。

グザビエ・ドラン、
どこの映画祭に行っても彼の名前は必ず出てきて、
世界中が注目している映画監督ですね。
Bucheonで仲良くなったアルゼンチンの俳優も
しきりに彼の映画を絶賛してた。

今後も良い作品が観れそうね。

まだUPLINKで上映しているらしいので、
ご興味ありましたら是非観に行ってみて下さい。

詳細はこちら。
http://mommy-xdolan.jp/

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