2016年7月9日土曜日

初K's Cinemaでした。若干、ネタバレあり。

先日、K's Cinemaで上映している『月光』を観てきました。

T2作品に出演している古山憲太郎さんが出ていると言うコトで、
ここはチェックしておかなきゃなと身内びいきのTOOWA2は、
遅ればせながらの鑑賞。

性暴力がテーマの作品。
殆どの場合、男性は加害者の立場なので、
これをどう観たら良いのかと思いながら観てたけど、
意外と抵抗なく観れた。
主人公の感情を表現するVFXの演出も効果的だったと思うし、
音響効果も良かったと思いました。
古山憲太郎さん演じる加害者も人間的弱さがよく出てたしね。

でも、抵抗なく観れたのが良いのか悪いのか。。
勿論、感じ方は人それぞれだと思うので何とも言えないので、
なぜ、そう感じたのかを考えてみる。

思い返してみるに、
この作品は「性暴力による被害者の苦しみ」を描いているだけに、
事件をカットバックで後半に持ってくるのではなく、
物語の冒頭、早い段階で描く方が良かったんじゃないかと。

事件現場は後々になって語られるので、感情移入しにくいような気もしました。

僕は性暴力を扱った作品で記憶にあるのが『アレックス』くらいしかないので、
なんとも言えないんだけど、
順を追って描くと他の作品と被ってしまったりするんですかね。。
もう少し事件が起きるまでの過程をサクッと語って、
その苦しみに焦点を当てた方がより主人公の胸の内が伝わるんじゃないかと思いました。

こういう作品で技巧の話になっちゃうのは、
なんとも恥ずかしい気分になるんだけどね。。

あんまり語るとネタバレになっちゃうけど、
ラストの主人公の感情がアレならば、その過程をストレートな構成で描いた方が
良いような気もしましたが、
表立って語られる事があまりないテーマなだけに
観る人に色んな事を考えさせる作品になっていると思います。

今月の15日までという事なので、
ご興味ありましたら、是非チェックしてみて下さい。
http://gekko-movie.com/

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