2016年8月3日水曜日

久しぶりにちゃんとドラマが描けている作品を観た気がした。

『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』を観てきました。

全くのノーマークな作品でしたが、
実話を題材にした作品で時代背景のみならず、
主人公や周りの人物も強さ弱さがよく描けてて予想外に面白い内容でした。

凝った映像技巧もなく、トリッキーなカメラワークもなし。
どっちかっていうと僕好みな感じではないけど、
手堅い演出と主役も脇も渋い役者達が味な演技で作品を盛り上げる。
久しぶりにちゃんとドラマが描けている作品を観た気がした。

ブライアン・クランストン演じる主人公のダルトン・トランボの
飄々としながらも芯のあるキャラクターが
こういった作品を盛り上げる時にありがちな苦境な時でも頑張ろうぜ的な熱血漢とは違って
返って印象的だったし、
オットー・プレミンジャーやカーク・ダグラスの雰囲気も
それっぽい感じが出てて凄く良かったね。

ハリウッド・テンについてはまたの機会に語るとして、
そういう事情が解らない人でも楽しめる作品かなと。

今回は、有楽町のシャンテシネで観たのだけど、
この日は外国人のお客さんが数人来ていて良い所の見せ場で
良い感じに笑い声を上げてくれていたので、
他のお客さんも一緒になって笑うという現象が起きてた。

本来なら好きに観たら良いんだけど、
こういう時、日本人って反応がよそよそしくって
もう少し素直に笑ったら良いなと思いますね。

そんなこんなで良質な作品でした。

http://trumbo-movie.jp/

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