2017年11月5日日曜日

初ラヴ・ディアス映画。これを機会に他の作品も日本で観られると良いな。

絶賛過密中のスケジュールの中なんとか時間をやりくりして
映画を観てきました。つい先日の話。

すぐにアウトプットしようと思ったのだけど
何から書いたら良いか解らず時間が過ぎて。。。汗

フィリピンの怪物的映画作家と呼ばれているラヴ・ディアスの新作、
『立ち去った女』をシアターイメージフォーラムにて観てきました。
久しぶりのイメージフォーラム、僕的に外れがない映画館でして、
今回も凄い作品を観させて頂きました。



日本版の予告編。重厚感があるね〜。
ぶっちゃけ本編では音楽は一切使われてませんので、
このテンションを期待して観ると違った印象を感じるかもね。

発表する作品が平均5時間っていう長尺なだけに、
上映はおろかDVDやBlu-rayで観るコトさえ出来なかったディアス作品。
こんな作品を毎年、ヘタすると年間2本リリースしているんだから、
どんな体制で創作活動をしているのか以前から凄く興味がありました。
今回はわりかし短めだっただけに(それでも3時間48分っていう。。。)、
何とかスケジュールをやり繰りすれば観れるかなと劇場に駆け込んだのでした。

えん罪で30年投獄されていた女性の復讐を軸に
話がゆ〜っくりと、ホントゆ〜っくりと展開する。
中途半端に長いと「ダルい!」とか感じてしまうけど、
ここまでスローだと逆に落ち着いて展開を把握出来るので
ある意味楽しめたかもしれません。笑
スローだけど緩くなく描き方も丁寧な感じがしました。

カメラは全編の9割近くFIXだし1シーンも長いんだけど、
ふとした拍子に編集でアクション繋ぎを見せたり、
フォーカスの合わない画を持ってきたりと、
ゆっくりな展開の中にトリッキーなカットを持ってくるのも
特徴的でそろそろ間延びするかなというタイミングで何か仕掛けてくるので、
意外と観れるのよね。

ハリウッド映画なら100分に纏まってしまいそうな内容。
でも考えてみると人の感情の動きや決断までの過程をじっくり描くなら、
こういうコトになるよね。
アプローチがとても新鮮な感じがした。

とはいえ、長尺の映画。
劇場では寝ている人や途中でトイレに立つ人もチラホラいましたね。
まぁ、気持ちは解らないでもない。笑
上映前に食事とトイレと十分な睡眠を取ってから観る事をおススメします。笑

詳細はこちら。
http://www.magichour.co.jp/thewoman/

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